外壁塗装の際に使用するシンナーの種類は?塗装のプロが教える使用方
シンナーとは?
シンナーとは、塗料を薄めて粘度を下げるために用いられる有機溶剤であります。
塗料に含まれる樹脂・セルロース誘導体・添加物を析出しない、平面な塗面を与える、など特性を持つことが要求され、トルエン、酢酸エステル類、アルコール類などが利用される。
シンナーの種類
塗装に関わる仕事に就くのであれば、シンナーなどの有機溶剤に対する知識は持っておきたいものです。
又、施工現場では近隣住民への配慮はもちろん、自身の健康にも関わることですので、正しい取り扱い方をしっかりと覚えておきましょう。
今回は現場で使用されるシンナーの種類や役割、また健康への影響について詳しく説明していきます。
ラッカーシンナー
主にラッカー系塗料の希釈の際に使用します。
また、金属の脱脂洗浄、刷毛、塗装器具の洗浄にも使用します。
シンナーの中でも乾燥が速いです。
塗料用シンナー
溶剤塗料の希釈として使用。
外壁塗装の際に幅広く使われるシンナーでもあります。
ウレタンシンナー
ウレタン樹脂塗料の希釈剤として使用。
ウレタン樹脂塗料に対して溶解性があります。
エポキシシンナー
エポキシ樹脂塗料の希釈剤として使用。
エポキシ樹脂使用後の洗浄
アクリルシンナー
アクリル樹脂塗料の希釈剤として使用。
乾燥はラッカーシンナーよりも少し遅い。
洗浄用シンナー
塗料の色替えをする時、又は使用後の塗装器具洗浄剤。
塗装前の脱脂洗浄にも使用します。
使用方法・用途
溶剤塗料を使うときに必ず必要になるのが、シンナーという液体です。
先ほども説明しましたこのシンナーには色々な種類があって、用途により使い分けをします。
塗装屋さんが一般的に使用しているシンナーは、塗料用シンナーとラッカーシンナーがメインになるかと思います。
ラッカーシンナーの使い道としましては、塗料の希釈の他、溶剤塗料を塗る際に使用した刷毛やエアガンなどの機械類の洗浄、あとは外壁塗装の際に付着した塗料などを清掃するときに使用します。
溶剤塗料の希釈で使うシンナーは塗料によるものですが、外壁塗装で使われる塗料を希釈する場合は塗料用シンナーを使う事が多いです。(ホームセンターではウスメ液という商品)
主に付帯部の塗装で使う塗料、ウレタン塗料や、シリコン、フッ素なども希釈する際は塗料用シンナーを使います。
先ほどでてきたラッカーシンナーという物は、塗料用シンナーより強いタイプになります。
このラッカーシンナーで塗料を希釈することは、外壁塗装を行う場合はあまりしようしません。
工業用の塗料やラッカー塗料を使う場合はラッカーシンナーを使ったりします。
ラッカーシンナーの使い道は主に油性の刷毛を洗ったり、カップガンやエアレスなどの機械類を塗装が終わった際に洗浄したりするのに使います。
この強いラッカーシンナーでガン先やホース内部などを綺麗に洗浄しておかないと、次に使用するときに塗料が固まってしまって塗料がでなくなったりするので塗装が終わったら時間はかかりますが、丁寧に洗浄しましょう。
ラッカーシンナーの注意点
ラッカーシンナーは外壁塗装の際に飛散して汚れた塗料をそうじするのに使えます。
サッシ廻りやプラスチック部分などを強力なラッカーシンナーで拭いてしまうと、白くなったり、色がとれてしまったりしますので使用の際は十分気お付けましょう。
シンナーの処理方法
ここからは使用した後の処理方法について解説します。
シンナーを排水溝に流してはダメ!
刷毛を洗浄したラッカーシンナー等はそのまま排水溝に流してはいけません。
天ぷら油を流さないのと同じで、下水処理にたくさんのエネルギーを使うからです。
また、悪くすると排水パイプをつなげている薬剤が溶けてしまったり、あとで有害な気体が上がってくることもあります。
布や新聞紙に染み込ませよう
余った塗料と共に、不要な布や新聞紙に染み込ませましょう。
風通しのよいところで乾かして揮発させてから、ポリ袋にいれて普通のゴミとして処分してください。
都道府県の自治体により処分方法が変わることがあるので注意しましょう。
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