2018/01/12

外壁塗装の下塗りやシーラーの役目教えます|下塗り塗料の種類と性能

 

この記事を書いている人 - WRITER -

下塗りの重要な役目

シーラー、フィラー、プライマーは下塗り塗料と言われ、外壁や屋根の塗装面と上塗り塗料の付着をよくする役目があります。

また下塗りの材料は規定の塗布量も決まっているため、薄めすぎたりすると機能が十分に発揮されません。

外壁塗装は基本的に3回に分けて塗料を塗っていきます。

作業工程は

下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回です。

上塗りが主に塗料の膜(塗膜)を外壁に作り、美観や耐久性を作り出すのです。

上塗りよりも大事なのが下塗りになります。

外壁の塗替え工事は新築物件でもない限りは、基本的に劣化を防ぐために塗る事が多いです。

外壁や屋根が木でできていてもコンクリートであっても、経年劣化で古くなっていることは間違いありません。

その劣化した外壁に適した下塗りを塗らずに塗料を塗るとムラになったり、塗料が吸い込んでしまいます。

そのような事がないように、後から塗る上塗り塗料がしっかりと塗れるように、そして長期間家を守り続けられるように塗るのが下塗り塗料で、外壁塗装をするにあたり最も重要な役目でもあります。

また、中塗り上塗りの効率を上げるだけでなく、外壁との密着をよくする役目でもあり接着塗料な役割を果たす重要な工程なのです。

 

優良業者は外壁塗装において基本的なこの工程をきちんと作業してくれるものですが、業者によっては省略する悪徳業者もいるため、打ち合わせ見積段階で下塗り材料はなにを使用するかなどきちんと確認しておきましょう。

下塗り用塗料のいろいろな種類

外壁塗装にはに外壁に合った下塗り材があります。

既存の壁に合った下塗り材を説明していきます。

微弾性サーフ

シーラーとフィラーの特性を兼ねそろえた下塗りざいです。

微弾性で伸縮性もある為サイディングの壁の薄塗から大型マンションのRC壁まで幅広く使用します。

フィラー

外壁にヘアークラック等の細かな亀裂、また軽い凹凸等があって上塗りが困難になる場合には、シーラーやプライマーでなくフィラーを使用します。

主にRCのコンクリート造やモルタルの外壁にフィラーを使うことが多いです。

クラックの上から塗る場合は、クラックの深さが0.3mmぐらいまでの浅いクラックに限りますが、基本的な下地調整は必要となります。

又、現状の外壁が劣化しすぎている場合や、RC造、モルタル以外の外壁の場合は、フィラーが塗れないので微弾性サーフを使用します。

バインダー

シーラーとよく似た性質のものですが、シーラーみたいにさらさらした塗料でなく、ドロドロした塗料でフィラーや微弾性サーフによく似ています。

シーラーは下地が吸い込み性の高いものだった場合に対し、バインダーは吸い込まない下地にしっかりと上塗り塗料を定着させるために使用します。

バインダーの使用は主に、石調の塗装行う際に下塗りで多く使われ、下地をガッチリ固め上塗りとの密着性を抜群に上げてくれる塗料です。

浸透性シーラー・シーラー

塗料が外壁にしみこんでしまい表面に定着しない事を外壁塗装では「吸い込む」と表現します。

下地補修した後や劣化して塗膜が剥がれ下地が見えている箇所がある場合、下地はザラザラとして手にも白くつきます。

そのような状態のまま上塗りすると仕上がりがムラになるどころかすぐに塗膜が剥げてきます。

そのようにならない為にもシーラーを塗りまずは下地のザラザラを固める必要があり、それから場合によりフィラーや微弾性サーフを塗ります。

シーラーの使用は様々な場面で使用します。

  • RC
  • PC板
  • ALC板
  • GRC板
  • ケイ酸カリウム板
  • 押し出し成形板
  • 窯業系サイディング壁
  • コンクリート壁
  • モルタル壁

しっかりと壁に塗料(シーラー)が浸透し、壁自体の強度を高めることができるシーラーです。

上塗り塗料同様、2液型の溶剤塗料の方がより下塗りに必要な能力を発揮しますが、改良されたシーラーもでており、1液型の弱溶剤塗料でも下地材に使用できるシーラーも出てきました。

プライマー

プライマーとは塗料の密着性を高めるときに使われるものです。

築浅の住宅だけど外壁塗装をしたいという場合に使用することが多いです。

1液性のものと2液性のものがあり、2液性のものの方がポピュラーです。

外壁塗装以外にも金属製品など鉄を塗装する際に使われます。

又、塗装以外でもバルコニーのウレタン塗膜防水の際は必ず2液性のプライマーを使用します。

臭いがすごくきつい塗料ですが密着性は抜群です。

下地処理と下地調整

下塗りを行う前に必ず下地処理は行いましょう。

上塗り塗料の性能を最大限に活かす為には、この工程は必要不可欠なのです。

そして、この工程は職人の経験や技術力、さらに日々進化する素材や塗料の事を常に把握していなければ適した作業が行えないものも事実です。

ですので、塗装職人は下地処理を何よりも重要視します。

丁寧に下地処理をする事で家自体の耐久性を上げる他、塗料の性能を最大限に活かす事が出来、塗装完了後の仕上がりが断然、良くなります。

この記事を書いている人 - WRITER -
 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です