塗装は壁と屋根だけじゃない!付帯部塗装について知ろう!
お家の塗装といえば外壁や屋根と思う方も多くいらっしゃると思います。
外壁塗装をする際、一緒に塗装する箇所に『付帯部(付帯部分)』という部分があるのをご存知でしょうか。
今回は、この付帯部についてご説明していこうと思います。
付帯部ってどこ?
付帯部とは大まかに壁面と屋根以外の細かい所のことをいいます。
代表的な部位について見てみましょう。
軒天(のきてん)

軒天は雨水や湿気がたまりやすいので、シミや、色あせなどが起こりやすく、劣化が進むと、カビやコケといった症状がでてきます
軒下から真上を見た際にある天上のことをいいます。
雨水の吹き込みや太陽光を遮り、外壁の劣化を防ぐことが出来ます。
軒天のない住宅はスタイリッシュで格好良いのですが、雨水が当たりやすいため劣化や、雨垂れに注意が必要です。
また、屋根の構造部分を隠し見た目をスッキリさせる役割があります。
鼻隠(はなかくし)

住宅を強くする防護の役割と見た目を良くする化粧の役割などの機能が備わっています
軒先に取り付けられた横板の事をいいます。
屋根部分への雨風の侵入を防ぐ役割があります。
また、雨樋を取り付ける下地としての役割もあります。
鼻隠を取り付けていないと、雨樋を取り付けることは事実上不可能といえます。
破風(はふ)
切妻屋根の妻側、三角形になっている部分のことをいいます。
ここに取り付けてある板を破風板といいます。
鼻隠や破風板は雨や風を防ぐ役割をしており、火災からも守る大切な役割があります。
火が軒に達するのは驚くほど速いため、破風板によって火のまわりを遅らせる役目があります。
<雨樋(あまどい)>
雨樋とは、雨水を集めて排水させるための設備のことをいいます。
屋根に降った雨水を一箇所にまとめ、管や鎖を伝わらせて排水設備に流す役割があります。
大まかに雨樋といいますが、ここも取り付ける部位により呼び名が違います。
横樋(よこどい)

落ち葉や砂、鳥のフンや虫の死骸などで汚れやすいため、放置していると溜まった汚れが水の通路を塞ぎ、役割を果たせなくなります
軒先に横方向へ取り付けられた雨樋のことをいいます。
排水のために若干勾配がつけられており、屋根に降った雨はこの横樋へ流れていきます。
また、雨だけでなく、砂や葉等も受けます。
竪樋(たてどい)
屋根から地面へ垂直方向に取り付けられた雨樋のことをいいます。
横樋から雨水が流れてくる場所です。
雨戸(あまど)

金属でできている雨戸や戸袋は、劣化が進むとサビから穴が開いてしまいます。
窓の外側につける扉のことをいいます。
雨や風、防犯の目的で設置されていることが多いです。
ですが、必ず設置されているわけではありません。
戸袋(とぶくろ)

戸袋内部は、住宅の基礎と繋がっているため、戸袋を外すと断熱材も見えてきます。そのため放置していると破損部分から水が侵入し、雨漏りの原因になります
雨戸を開けたときに収納する箱状のもをいいます。
戸袋がないタイプのものもあります。
付帯部塗装をする理由
付帯部の多くが建物の防水性を司っているからです。
付帯部は太陽光の紫外線や、熱、雨などで劣化していきます。
壁や屋根だけをしっかり塗装しても、付帯部の劣化を見過ごすと建物の防水性は上がりませんし、付帯部の痛みがどうしても目についてしまい、塗装後の美観も損ねてしまいます。
付帯部も塗装をすることで、家の寿命を延ばすことにつながります。
<まとめ>
お家の美観、耐久性を保つために、外壁塗装と一緒に付帯部塗装をすることをオススメします。
外壁塗装が終わってから足場撤去後、付帯部の痛みが気になり付帯塗装をしようと思っても、場所により足場が必要となると、足場代が再度必要になりますので非常に勿体ないです。
付帯部は、外壁や屋根のような場所に比べ劣化に気づきにくいので、塗り直しの必要性に気づきません。
お家をより長くキレイに保てるように、是非付帯部塗装もご一緒に!!