外壁材の種類や特徴。メンテナンスの時期やポイントなどご紹介。
外壁材とは、建物の外回り部分を構成する建材・素材のことをいいます。
外壁材にはいろんな種類があり、特徴も様々です。
どの種類の外壁にも劣化があり、メンテナンスも必要となりますが、種類によって劣化の仕方も異なり、メンテナンスにおいても適応塗料が異なることもあります。
そこで今回は、外壁材の種類や特徴、メンテナンスにおける適応塗料など、詳しくご紹介いたします。
外壁材の役割
そもそもなぜ外壁材は必要なのか…?
外壁材の種類や特徴など詳しくご紹介する前に、まずは外壁材の役割についてご説明いたします。
防水性
外壁材は、建物を守るためにあります。
その中でも最も大事な機能は、防水性です。
外壁は、もちろん建物の外にあります。
雨が降れば外壁に雨が当たりますし、外壁がしっかりしていないと、雨漏りが発生してしまいます。
雨漏りがおきるということは、雨が建物内部に浸水していることになり、建物自体が劣化してしまうおそれもあります。
そのようなことがおきないためにも、外壁材の防水性が必要です。
断熱性・遮熱性
断熱性・遮熱性とは、熱の出入りを遮ることをいいます。
家は外壁や屋根で覆われてはいますが、外の暑さや寒さによって室内の温度は大きくかわってきます。
さらに、外壁は外に面する面積が広いため、影響は大きいです。
断熱性・遮熱性がしっかりしていると、夏は涼しく冬は暖かく室内を保つことができ、省エネ性能の向上にも繋がります。
遮音性
近隣とのトラブルのもとにもなる、音の問題。
近隣への配慮や、逆に外からの騒音から守り、家の中を快適に過ごしやすくするために遮音性は欠かせません。
外壁には遮音性も備わっています。
防火性
防火性とは、単にご自身の家を火災から守るためだけではなく、火災がご自宅で発生した際に、近所に燃え移るのを防ぐ役割もあります。
この防火性は、指定された地域にある木造住宅の外壁には、建築基準法で一定の防火性能を備えるよう定められています。
外壁の防火性は、ご自身や家族、近隣の方の命を守る重要な性能です。
耐震性
外壁の耐震性とは、地震がおきた際に外壁のひび割れを防いだり、変形や脱落をさせないために、必要な性能です。
美観
上記でご紹介した、防水性や防火性など…人や家が安全で安心な暮らしをするために必要な性能も外壁にはありますが、見た目を良くする目的もあります。
外壁は建物の印象を決定づける大切な部位です。
デザイン性がよく、おしゃれなものだと印象が良いですよね。
また、汚れにくいことや、劣化しにくいものも重要な点の一つです。
外壁材の種類
外壁材の役割が分かったところで、外壁材にはどのようなものがあるのか、種類を見ていきましょう。
サイディング外壁
サイディング外壁とは、工場で作られた板状の外壁材をいいます。
あらかじめ作られた外壁材を建物に取り付けることで、外壁が作られます。
このサイディング外壁は種類が豊富です。
サイディング外壁にはどのようなものがあるのか、種類ごとに詳しく見ていきましょう。
・窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、セメントや砂が混ぜ込んで作られた外壁材をいいます。
コンクリートに近いイメージの外壁材で、デザインの豊富さや防火性に優れており、価格も比較的安価です。
現在、最も使用されている外壁材といわれています。
メンテナンス周期は、7~8年です。
・金属系サイディング
金属系サイディングとは、金属(ガルバリウム・アルミなど)で作られた外壁材をいいます。
耐久性に優れており、軽量なのが特徴です。
デザインもシンプルでおしゃれに仕上がります。
メンテナンス周期は、10~15年です。
・樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂といった原料を元に作られた外壁材をいいます。
耐久性・耐候性に優れており、軽量なのが特徴です。
さらに、酸性雨や塩害の影響も受けにくくなっています。
しかし、取扱いのあるメーカーや職人が少ないのと、金額も比較的高めです。
メンテナンス周期は、10~20年です。
・木質系サイディング
木質系サイディングとは、名前の通り木材を使用した外壁材をいいます。
木材を加工し、表面に特殊な処理が施されています。
木材は経年により色合いが変化するので、味が出ていろんな雰囲気を楽しむことができます。
ですがその反面、木材は劣化しやすいため、こまめなメンテナンスが必要になります。
メンテナンス周期は、8~12年です。
その他の外壁材
・モルタル
モルタルとは、砂・セメント・水を練り混ぜて作る材料をいいます。
職人であれば誰でも塗れるものではなく、左官職人が手作業で塗っていきます。
デザインの自由度が高いのも特徴で、和風・洋風どのような家にも合います。
メンテナンス周期は、5~10年です。
・タイル
粘土を主成分とした原料を、板状にして焼き固めたものがタイルです。
タイルは非常に硬く、傷や摩耗がつきにくく、紫外線の影響での変色などの経年劣化もほとんどないため、耐久性が非常に高いのが特徴です。
さらに、汚れにくく雨の影響を受けにくい素材のため、メンテナンス性も高いです。
メンテナンス周期は、10~15年です。
・ALC
ALCとは、軽量気泡コンクリートパネルのことをいいます。
名前の通り水に浮くほど軽いため、建物に負担を与えません。
さらに、断熱性・耐火性に優れています。
ですが、ALC自体は防水性が低く、水を吸収しやすいです。
そのため塗装仕上げに使用される塗料で、防水機能を補います。
メンテナンス周期は、10~15年です。
外壁の劣化症状
ここまで様々な外壁材をご紹介しましたが、どの外壁材でも劣化症状は必ずおこります。
そのため定期点検が必要になるのと、劣化症状の進み具合によってはメンテナンスも必要になってきます。
では、外壁の劣化症状にはどのようなものがあるのか。
詳しくみていきましょう。
・ひび割れ
外壁のひび割れは、皆さんどこかで一度は見たことがあるかと思います。
ひび割れは度合いによって呼ばれ方が異なり、薄いひび割れはヘアークラック、深いひび割れは構造クラックといわれます。
どのような度合いであっても、ひび割れがおきるということは劣化がおこり耐久度が落ちていることにはかわりはないので、早期の点検やメンテナンスをおすすめします。
・チョーキング
チョーキングとは、塗料に含まれている顔料が粉状になりおこる劣化のことをいいます。
なので、チョーキングがおきた壁を触ると手に粉状のものがつきます。
・剥がれ
劣化が進むと塗装の膜の剥がれがおきることがあります。
・色あせ
外壁は常に雨風や紫外線などにさらされています。
そのため、徐々に外壁にも色あせがおこります。
まとめ
今回は、外壁材を詳しくみていきましたがいかがでしたでしょうか。
外壁材と一言で言っても、たくさんの種類があったり、種類によってメリット・デメリットやメンテナンス周期などは様々です。
どの外壁材を選ぶかで、ご自宅にどのような効果をもたらすかなどは違ってきますし、見た目も大きくかわってきます。
その後のメンテナンスにも関係してくるので、外壁材を選ぶ際は長い目で見て慎重に選ぶことをおすすめします。
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