秋・冬の寒さ対策の参考に!断熱塗料とは何か?詳しくご紹介!!
今年も9月に入りました。
これから徐々に気温も落ちていくのでしょうが、まだまだ暑い日は続いていますね…
そんな中、今回は秋・冬の寒さ対策として、「断熱塗料」というものをご紹介しようと思います。
まだまだ夏のように暑く、秋・冬の寒さ対策なんて考えられない!!という方が多いかとは思います。
ですが、暦の上ではもう秋です。
そして、油断しているとあっという間に気温が落ち、寒い時期がやってきます。
手遅れになる前に、早めの寒さ対策が出来るよう、「断熱塗料」について詳しくみていきましょう。
断熱塗料とは
断熱塗料とは簡単にいうと、
「熱の伝達を抑える働きをもつ塗料」
のことをいいます。
太陽熱を塗膜に溜め込み保存をするので、冬場は建物内の温度が低下するのを防ぎます。
だったら、夏場はものすごく暑くなるんじゃないか…
そう思ってしまう方もきっといらっしゃると思います。
実際は効果を発揮するのは冬場だけではなく、夏場にもメリットがあるのです。
先ほど説明した通り、断熱塗料は熱の伝達を抑える働きがあります。
なので、夏場の照りつける太陽光の熱を、建物内に伝わるのを抑える働きも持っている。ということなのです。
断熱塗料は万能な塗料で、室内を夏場は涼しく、冬場は暖かくする効果があります。
断熱塗料と遮熱塗料の違い
断熱塗料とはなにか。上記でご説明いたしましたが、「夏場は涼しい塗料」ときいて聞き覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。
少し前にもこのブログでもご紹介しましたが、「遮熱塗料」というものがあります。
この遮熱塗料も同じく、夏場は涼しくしてくれる塗料にはなるのですが、今回ご紹介している「断熱塗料」とは性能や効果など少し変わってくるので、ここでこの2つの塗料の違いをご紹介いたします。
断熱塗料について
【性能】
通常の塗料は、太陽光の熱をそのまま屋内に通してしまうのですが、断熱塗料とは、その名の通り「熱伝導率が低い塗料」のことをいいます。
具体的に言うと、外からの熱の侵入を防ぐことができ、また室内の熱が外に逃げるのを防ぐ効果をもっているということです。
【メリット】
熱伝導を抑えて、屋内への熱の侵入を防ぐことができるため、夏の室内の温度を下げることができます。
逆に冬は、室内の熱が外に逃げにくくする効果があります。
なので、室内の気温を一定に保つことができ、夏は涼しく、冬は暖かく、一年中快適に過ごすことができるのです。
さらに、室内の気温を一定に保つことができるため、一年中冷暖房の節約をすることにもつながります。
また、冷暖房機の節約になるということは、CO2削減にもつながり、環境にもとても優しいのです。
耐久性・機能性にも優れており、耐用年数が長いのも特徴です。
【デメリット】
機能性・耐久性にとても優れている分、価格が少し高いです。
ですが、長い目で見ると、耐久性にも優れているため長持ちし、家の寿命が延びるためお得になるかと思います。
また、自治体によっては、断熱塗料も補助金制度の対象になるということもありますので、お考えの方は一度各自治体へ問い合わせをしてみましょう。
遮熱塗料について
【性能】
遮熱塗料とは、「太陽光の熱を反射する塗料」のことをいいます。
具体的にいうと、太陽熱を反射し、室内に太陽熱が伝わるのを防ぎます。
【メリット】
太陽熱を反射することができるため、室内に太陽熱が伝わるのを抑える効果があります。
特に真夏の厳しい暑さの中でも、効果を発揮するのでおすすめです。
どのような断熱塗料があるのか
断熱塗料について詳しくみてきましたが、断熱塗料でも様々な種類があります。
そこで次に、断熱塗料にはどのようなものがあるのかを、詳しくご紹介したいと思います。
ガイナ(GAINA)
数ある断熱塗料の中でも、このガイナという塗料は今最も普及しており、代表的な塗料と言えます。
「日進産業」という会社の塗料で、「断熱」の効果だけでなく、「遮熱」の効果も持つ優れた塗料です。
【メリット】
①断熱機能
断熱の効果で、家の中の熱を外に逃げにくくするため、冬は暖かく過ごすことができます。
②遮熱機能
遮熱塗料ほどの効果はありませんが、遮熱の機能も併せ持っているため、太陽熱を反射し、夏でも快適に過ごすことができます。
③耐久性の向上
通常の塗料と比べると、2~3倍の耐久性を持つため、塗った建物の耐久性が向上します。
④消臭機能
建物の内側に塗装すると、臭いや汚れ物質の影響を抑えます。
⑤防音機能
他の塗料と比べても、塗膜表面積が大きいので、音を効果的に反射します。
そのため、様々な生活音などの防音効果につながります。
⑥結露発生を抑える
ガイナは、周辺の温度変化に適応する性質があります。
室温との温度差が小さくなるため、熱の移動が少なくなり、結露の発生を抑えることができます。
⑦安全である
ガイナは、危険物である有機溶剤を含みません。
そのため、塗料独特のシンナーの臭いもなく、安全な塗料といえます。
【デメリット】
①ツヤ有り仕上げはできない
ガイナは、ツヤ消しタイプしかありません。
なので、ツヤのある光沢感がお好みの方には不向きではあります。
②費用の問題
やはり高機能のため、一般塗料に比べると費用が高くなります。
およそ一般塗料の1.5倍の金額といわれています。
③塗膜の問題
ガイナは、高い断熱機能と防音効果が発揮できる中空ビーズというものが含まれています。
そのため、どうしても塗膜の表面に細かい凹凸ができてしまい、塗った後の塗膜がフラットにならない性質があります。
また、その凹凸により表面がザラザラした状態になるので、汚れがつきやすくもなります。
キルコート(キルコ)
キルコートは、「シンマテリアルワン」という会社の塗料で、名前がH29年から「キルコ」に変更されています。
こちらもガイナと同様、「断熱」、「遮熱」どちらの機能も併せ持った塗料です。
【メリット】
①断熱機能
ガイナ同様、高い断熱性能をもっています。
②遮熱機能
遮熱機能も高レベルとなっており、約90%の反射率で、室内への熱侵入を防ぎます。
③伸縮性
キルコートは、伸縮性が高く、200%~250%の伸び率があります。
塗料の伸縮性が高いと、例えば外壁にヒビが入ったとしても、塗膜が伸びてヒビをカバーすることもあります。
そのため、キルコートは他の塗料に比べると、カバーする力が高いといえます。
④粘着力
キルコートは粘着力も高く、一般塗料と比べて約3倍もの付着強度をもっています。
接着剤に匹敵する粘着力といわれています。
⑤耐久性
耐久性にも優れており、耐用年数が長いフッ素塗料とほぼ同様の15年以上という耐久性があります。
そのため、定期メンテナンスの回数も減り、家の寿命も延びるというメリットもあります。
⑥防音機能
キルコートも、ガイナ同様防音効果もあります。
【デメリット】
①費用の問題
やはりキルコートも高性能のため、ガイナと同様、比較的高額になります。
まとめ
今回は断熱塗料についてご紹介しましたが、性能などお分かり頂けたでしょうか。
断熱塗料は、遮熱効果も併せ持った塗料が多く、その他耐久性や防音効果など、非常に高性能な塗料です。
これから寒くなる時期にはもちろん、夏場にも効果を発揮できるため、年中おすすめの塗料といえます。
費用の面では、安価とはいえませんが、長持ちするため建物の寿命を延ばすこともでき、長い目でみると、コストパフォーマンスの良い塗料です。
これから家の塗り替えをお考えの方は、ぜひこの断熱塗料も検討してみてはいかがでしょうか。
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