お子様の自由研究の参考に。初めてでもできる、DIYでの塗装。
今年も梅雨に突入し、用がなければ外出もためらうことが増えるかと思います。
そして梅雨が明けると、次にやってくるのは猛暑。年々気温が上がっているように感じ、実際に私の近所では、猛暑の影響で夏休みのラジオ体操の日数が減ったり、プール開放がなくなったりと、熱中症対策も様々なところで行われています。
そんな猛暑の中、日差しの強い時間帯は外出を控える方も少なくはないと思います。
そんなときにおすすめしたいのが、自宅でもできるDIYです。その中でも今回は初心者でも簡単に出来る、「写真たての塗装」の仕方をご紹介します。
これから夏休みを迎えるお子様の自由研究の参考にもなるかと思いますので、ぜひご家族でされてみてはいかがでしょうか。
材料・道具について
まずは作業に入る前に、材料や道具についてをご説明いたします。
材料の特性を知ったうえで作業にとりかかると、知らないで行うよりスムーズに進行しますし、初心者向けや、上級者向けなど使い分けもできるかと思います。
塗料について
塗料は水性塗料と、油性塗料に大きく分かれます。
何が違うのかというと、塗料は顔料(着色のための色科)・樹脂類(塗料の性能を決定づけるもの、種類は様々)・溶剤でできていますが、この溶剤の種類によって水性か油性かになるのです。
溶剤とは、樹脂類を溶解し、塗りやすい状態にするものをいいます。溶剤が水なら水性、シンナーなら油性になります。
【水性の特性】
希釈が水のため、臭いも少なく、安全性も高いです。油性よりも乾燥に時間はかかりますが、残った塗料の保管もしやすく、使用後のハケの片付けも洗い流せるので簡単です。
初心者のかたには、この水性塗料をおすすめします。
乾燥時間
【油性の特性】
水性よりも密着性があり、乾燥が早いです。乾燥が早い分、残った塗料の保管が難しく、使用後のハケの洗浄にペイントうすめ液が必要です。また、希釈がシンナーのため臭いが気になります。
ハケについて
塗装をするうえで、ハケは重要な道具になりますが、新品のハケは下処理を行うとよいでしょう。
新品のハケは、初めに何本か毛が抜けます。下処理を行わず、そのまま塗り始めると塗った場所に毛が付着してしまいます。
手で軽くさばくなどしておくとよいでしょう。
木工用塗料について
木工製品に使用される、代表的な塗料をご紹介します。
【ステイン塗料】
ステイン塗料のステインとは、「シミ」を意味する通り、塗った表面に塗膜を張らずに、内部へ染み込むことが特徴の塗料のことをいいます。
木材に使用すると、木目などの木材ならではの木の風合いを消すことなく、逆に木目を際立たせることができ、表面をクリアに仕上げることができます。
なので、安価な木材を使用しても、ステインの効果により高級感のある仕上がりにもなります。
【ミルクペイント】
マットな色合いになるのが、ミルクペイントです。今DIYをする方の中で人気があり、アンティーク調にペイントしたいときにおすすめの水性塗料です。
塗り方や、加工することによりアンティーク調に仕上がります。
DIYの塗料の中でも簡単に使用することができるため、初心者の方でも試しやすい塗料になります。
【ワックス】
ツヤ出し、保護の役割もある仕上げ材がワックスです。着色も可能な、万能な塗料です。
特に今人気なのが、「ブライワックス」です。使い古したような仕上がりになり、アンティーク調に仕上がるのはもちろん、今流行りの男前インテリア風に仕上がります。
【ニス】
ニスは、乾燥すると硬い塗膜を作り保護をしてくれる機能があります。
ニスにも、水性・油性があるのですが、油性のほうがろち厚い塗膜ができ、傷の防止としておすすめです。
ツヤ有り・ツヤ消しとタイプも選べるので、好みに合わせて使い分けることができます。
【オイル】
よく仕上げとして使用されるのが、オイルです。木材の表面から内部にまで浸透するので、木の質感や木目がきれいに残るのが特徴です。
重ね塗りによって色合いを調節することができます。
強いにおいの成分が含まれていないので、室内での使用に適しており、初心者の方にも扱いやすいかと思います。
【ウレタン】
ウレタンは、乾燥すると硬い塗膜を作るのが特徴です。樹脂やのような塗膜を作ります。
表面に硬い塗膜のコーティングができるため、耐久性・耐水性に優れているため、様々なものに使用されています。
傷がつきにくいのも特徴で、特に子ども用のイスなど子供用品を塗装するのにおすすめです。
用意するもの
今回は「写真たて」の塗装に必要なものをご紹介します。
・塗料(水性塗料がおすすめ)…好みの種類・色
・ハケ…使用する塗料の色の種類と同じ数を用意
・マスキングテープやシートなど
・手袋または軍手
・エプロン
・やすり
・市販のフォトフレーム(100均のものでもなんでも良い)
手順
①養生
まずは、作業をする場所に汚れないよう養生をします。
マスキングテープやシートを使ってテーブルや床を塗料などが付かないよう保護します。
テープとビニールが一緒になった、マスカーというものもあり、とても便利です。
新聞紙などだと、塗料が染みてしまうおそれがあるので、新聞紙を使用する際はその下にシートを敷くなどするとよいでしょう。
②やすりがけ
写真たてのガラスや、中の厚紙を取り外し、フレーム部分にやすりをかけます。
なぜ最初にやすりがけを行うのかというと、塗装をしやすいように、表面のざらつきなどをなくし、汚れなどを落としてきれいな状態にします。
塗装をする箇所の表面全体を磨きます。
③塗装1回目
木目に沿って丁寧に塗っていきましょう。
なるべく均一になるよう、力を入れ過ぎず、薄く広く塗るようにするときれいに塗ることができます。
④乾燥
1回目の塗料をしっかり乾燥させます。
乾燥時間は、使用した塗料に記載されている時間を目安にするとよいでしょう。
⑤重ね塗り
1回目の塗料がしっかりと乾いたら、好みにあわせて二度塗り、三度塗りと重ね塗りをしていきます。
一回のペイントでは、薄かったりムラがでたりしますので、重ね塗りを行うと、よりきれいに仕上がります。
最後にしっかりと乾燥させれば出来上がりです。
応用編
上記の①~⑤では、簡単な手順をご紹介しましたが、さらに少し手を加えると、もっとおしゃれなものに仕上がります。
例えば…塗料を塗り終わった後に、あえて再度やすりをかけます。エイジング加工というのですが、ちょっと古びた感じがでて、アンティークな雰囲気にすることもできます。
他にも、何色か色を組み合わせて使用したり、スプレータイプの塗料など…慣れてきたら自分好みとなるよういろいろとチャレンジしてみるのもいいでしょう。
まとめ
今回は、初心者の方にも簡単にできる塗装の仕方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
写真たての塗装ならば、材料など用意するものも少なく、手順も少ないため挑戦しやすいですし、家の中でも作業しやすいです。
そのため、これから夏休みを迎えるお子様の自由研究にもおすすめです。
お子様だけでなく、一緒にされる大人の方も楽しめるかと思います。
今回は写真たてでしたが、慣れてきたら棚やいす、机など…様々なお家の家具を塗装していくのも楽しいですね。
一つ注意したいのが、外壁や屋根などの塗装になると、大がかりになり危険も伴います。そのような塗装はぜひ専門の業者に頼みましょう。
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