暑い時期におすすめ!夏の熱い太陽光を跳ねのける遮熱塗料について
今年(2019年)のゴールデンウイークは新天皇の即位に伴い、10連休と、とても長いお休みになりました。
ゴールデンウイークの前半はまだ寒さがありましたが、後半からは暑い日が続き、ゴールデンウイークが明けてからは更に暑い日が続いていますね。
6~9月も猛暑が予想されそうです。
そんな暑い日は家の中も暑くなります。家の中でも熱中症になる可能性もありますから、少しでも家の中の温度を下げることができるといいですよね?
そこで今回は、遮熱塗料という塗料をご紹介いたします。
遮熱塗料とは何なのか…どのような効果があるのか…詳しくご紹介していきたいと思います。
遮熱塗料とは
まずは、遮熱塗料とは何なのか、ですが、簡単に言うと太陽光を反射する特徴のある塗料のことをいいます。
遮熱塗料というと、熱をさえぎるとイメージしてしまうかと思いますが、実際は太陽の光を反射するのが特徴です。
屋根にこの遮熱塗料を塗っておくと、太陽光を反射し、家の中の温度が上がることを防ぐことができます。
最近では家の屋根や外壁だけでなく、歩道や駐車場などにも使われるようになっており、珍しいものではなくなってきました。
遮熱塗料のメリット
①遮熱効果
上記でもご紹介しましたが、遮熱塗料の最大のメリットは、遮熱効果です。猛暑でも、太陽光の家の中への影響を防ぐことができます。
特に黒っぽいカラーの屋根や外壁だと熱を吸収しやすいですが、そのような色合いでも、効果が発揮できます。
遮熱塗料を使用した家と、使用していない家での温度差は、屋根表面の温度差は約10度程度、家の中だと2~3度といわれています。
2~3度の差だとそんなに変わらないんじゃないか、と思われるかもしれませんが、この2~3度の差は実はすごく大きい差になるのです。
例えば、初夏などもエアコンを使われる家庭が多いかと思いますが、こういった時期にエアコンを使わなくても過ごすことができたり、朝や夕方など時間帯によっても、エアコンを使わずに快適に過ごすことも可能になってきます。
真夏の猛暑日でも、エアコンの設定温度を1度あげることができるかもしれません。
②節電効果
遮熱効果によりエアコンの使用料が少しでも減ったり、設定温度を上げることができれば、節電につながります。
自動的に光熱費も抑えることができ、節約にもなります。
冷房の温度を1度上げるだけで、一カ月の電気料金がおよそ10%安くなるといわれており、遮熱塗料の屋根や外壁にするだけで、環境にも優しくけっこうな節約になるのです。
③ヒートアイランド現象の抑制
まずは、ヒートアイランド現象とはなにかをご説明いたします。
コンクリート・アスファルトは蓄熱(熱を蓄える)する性質をもっています。日中、特に夏は太陽に照らされたコンクリート・アスファルトは熱を溜め込みます。その熱は、太陽が沈む夜になると、放出されるのです。よって、夏は夜になっても気温が下がらず、寝苦しくなるのです。
このヒートアイランド現象は、コンクリート・アスファルトだけではなく、家でもおこります。建物にも日中の熱が蓄えられるので、その熱が外部へ放出されます。
あらゆるところで遮熱塗料が使われるようになると、このヒートアイランド現象を抑制させることができるのです。
④屋根・外壁の寿命が長くなる
遮熱塗料の耐用年数は約15~20年です。
比較的他の塗料よりも耐用年数が長く、また熱による屋根や外壁の素材への影響を抑えることができるので、その分屋根・外壁の寿命を延ばすこともできます。
費用でいうと、他の塗料に比べると割高にはなりますが、耐用年数が長くなることでメンテナンスの回数も減るので、長い目でみるとお得になるかと思います。
費用でいうと、省エネ住宅にリフォームすることで補助金を給付する自治体もありますので、お考えの際は一度、お住まいの自治体へお問い合わせするといいでしょう。
⑤CO2排出削減
上記でエアコンの設定温度や、使用自体を抑えることができるとご説明しましたが、その影響によりCO2削減にも大きく協力することができます。
エアコンは使用することで、二酸化炭素が排出されてしまいます。なので、エアコンの使用量を減らすことで、自動的に二酸化炭素の排出を抑えることができるのです。
二酸化炭素の排出を抑えることができると、地球環境にも優しくなりますし、地球温暖化対策にもつながります。
冬は寒くなる?
これまで遮熱塗料とは、太陽光を反射して夏の家の中の温度を2~3度下げることができる。と説明しましたが、だったら冬は寒くなるのかと疑問に思いますよね。
まず、夏と冬とでは日射角度が異なります。
夏は約78°とほぼ垂直の角度から太陽光が降り注ぐため、屋根に遮熱塗料を使用していれば大活躍します。
冬はというと、約31°と横方向から太陽光が差し込みます。なので窓から太陽光が差し込みお部屋を暖かくすることができるので、遮熱塗料の影響で寒くなるという心配はそれほどないのかなとは考えられます。
さらに、冬は空気が乾燥しているため、光が拡散しにくくなっています。その影響で家の中が温められやすい条件がそろっているのです。
それでも心配な方は、屋根は遮熱塗料、外壁は遮熱以外の塗料を使うといいかもしれません。
その他注意点
遮熱塗料にすることでメリットはもちろんありますが、注意しておく点もあるので、ご紹介します。
①遮熱塗料の色によって効果に差がある
一般の塗料では、色が濃くなればなるほど塗装表面温度は高くなります。例えば黒の屋根は温度が高くなり、白の屋根は黒よりは低くなります。
遮熱塗料においても同じことがいえるのですが、遮熱塗料の効果でいうと、白の屋根に比べると黒の屋根のほうが、遮熱効果をより発揮します。
それをふまえたうえで、何色の屋根にするかを考えたほうがよいかと思います。
②塗装面の汚れ
塗装面が汚れれば汚れるほど、遮熱効果は低減します。
定期的なメンテナンスをすることが、より遮熱効果を発揮するといえます。
こんなお宅におすすめ
①金属屋根・板金外壁
なぜ金属屋根がおすすめなのかというと、屋根材のなかで、金属屋根が一番熱伝導率が高いからです。
熱伝導率が高いと、建物にダイレクトに熱を伝えてしまいます。
金属屋根同様、おすすめしたいのが板金外壁です。住宅や、工場、プレハブなどの外壁使用されていますが、こちらも熱伝導率が高いため、遮熱塗料をおすすめします。
②高齢者や小さなお子様がいるお宅
年齢に限らずおすすめはできるのですが、やはり熱中症にかかりやすい高齢者の方、小さなお子様は特におすすめです。
少しでも温度を下げることができれば、大きな熱中症予防になるかと思います。
③吹き抜けのあるお家
吹き抜けは屋根からの熱が伝わりやすいため、夏は暑くなりやすくなります。
屋根に遮熱塗料を使用していると、暑さを軽減することができます。
④3階建てのお家・2階に居間があるお家
建物は、太陽に近くなる高い位置になればなるほど温度が上昇し、暑くなってしまいます。
高い建物ほど暑くなるので、遮熱塗料がおすすめです。
まとめ
遮熱塗料とはどのようなものなのか、おわかりいただけたでしょうか。
これからどんどん暑くなっていきます。家の中でも熱中症の危険があるので、対策の一つとして遮熱塗料もお考えいただければと思います。
遮熱塗料は、屋根・外壁どちらも使用することができます。それぞれのご家庭にあった箇所に使用してみてはいかかでしょうか。
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