外壁・屋根の塗装、塗りかえずに放っておくととんでもないことに!
家のリフォームで、実際に生活をする中のリフォームはいろいろと考えるかとは思います。外壁・屋根の塗装は気にはなっても、中のことよりも後回しになりがちではないでしょうか。「費用もかかるし、まだ塗替えなくても…」や、「そもそも塗替えって必要?」と思われている方もいるかもしれません。
実際に何年も塗り替えないでいると、とんでもないことがおきる可能性があるんです!
今回は塗り替えずにいるとどんなことがおきるのか、ご説明させていただきます。
外壁・屋根の塗装はなんのため?
そもそも外壁・屋根の塗装は何のためにいるの?と思われている方もいらっしゃるかもしれません。家は外壁材で建てられています。この外壁材があることで、紫外線・雨風などから家は守られています。
この外壁材を守るものが塗料になります。塗料がないと外壁材が直接紫外線を浴びたり、雨水や風が入ってくる事態にもなります。このようなことがおこらないよう、しっかりと外壁・屋根塗装をしておく必要があるのです。
塗り替え時期
外壁・屋根塗装は定期的なメンテナンスが必要ですが、塗り替え時期がいつなのか気になりますよね?
外壁の塗装は約10年のサイクルで塗装を行うと良いといわれています。塗料の種類にもより、耐用年数は変わってくるのですが、せめて10年ごとに定期健診を行うといいかもしれません。
屋根の塗装は屋根の素材によって耐用年数が異なります。
・スレート屋根(スレートという屋根材を使用したもの。粘板岩を使用したもの、セメントを使用したものの二種類)…約10年
・板金屋根(金属)…約10年
・銅板屋根…約30年
屋根に関しても、耐用年数ごとに定期健診を行うといいでしょう。
外壁塗装の劣化の症状
新築の建物でも数年で劣化が始まります。まずは外壁の劣化の症状をご説明いたします。
変色
約1~2年でおこります。主な原因は紫外線です。日当たりが良ければ色あせしやすくなります。外壁は毎日紫外線や雨風にさらされるので避けることはできないのですが、次第に耐久度が落ち、変色をおこします。
チョーキング現象
約5~6年でおこります。チョーキング現象とは、塗膜(塗料を塗ってできる膜)の中の顔料が粉化して表面に出てくる現象です。そのため外壁を触るとその外壁の色の粉が手についてしまいます。白亜化現象・塗料の風化ともいわれます。
チョーキング現象はご自身で確認する場合もすごく簡単です。指で外壁をなぞり、粉がついてくるかどうかで判断できます。粉がつくと、確実に劣化しているということです。

カビ・コケ・藻
約6~7年でおこります。天候や立地などで水分が外壁に付着しやすいと、カビやコケが繁殖しやすいので汚れが付きやすくなります。外壁塗装の耐久性が無くなると細菌類が繁殖しやすくなるので、注意が必要です。付着してすぐであれば、ご自身で清掃をしてきれいにすることはできます。しかし外壁の掃除は家の中の掃除みたいにこまめに掃除をすることは難しいので長期間そのままにしてしまいがちです。長期間そのままにしていると、更に根をはったりするので、外壁の痛みがさらに増していきます。根をはると、ご自身での清掃は更に難しいものになります。
ひび割れ
約8~9年でおこります。原因は様々ありますが、まずは地震による揺れ・振動によるもの。日本は地震の多い国なので、地震による揺れや振動によりクラック(ひび割れ)が発生します。
次に外壁の乾燥によるもの。気温や湿度の変化によって外壁が乾燥すると壁が収縮し、ひび割れがおこります。
周辺の交通機関にもよりますが、車や電車の振動によってもおこります。車が頻繁に通る道路沿い、線路沿いだと、地震と同じように振動がおこります。皆さん経験があるかもしれませんが、近くを大きなトラックが通ると建物が揺れますよね。振動が起これば起こるほどひび割れしやすいでしょう。
紫外線などによる塗膜の劣化でもひび割れはおこります。紫外線などから外壁を守るために塗装されているのですが、当然時間の経過とともに塗料の耐久性が落ちるため劣化します。そのためにひび割れが起きてしまいます。
このようにひび割れの原因はどれも防ぐことが難しいことなので、定期的なメンテナンスが必要なのです。

剥離
約10年でおこります。外壁塗装の耐久度が落ち、塗膜が剥がれ落ちてしまう劣化症状です。この剥離の症状は皆さんどこかで一度は見たことがあるのではないでしょうか。一度剥がれが生じると、そこからどんどん剥離は広がっていきます。剥がれが起きている箇所から、雨水などが侵入し、外壁の中にまで入り込むおそれもあるので注意が必要です。家本体を守ることができない状態にもなります。
屋根塗装の劣化の症状
次に屋根の劣化の症状をご説明いたします。
カビ・コケ・藻
外壁と同じように水分が付着することでおこります。湿気がこもりやすい北側の屋根でおきやすいです。カビ・コケ・藻が発生し、もしそのままにしておくと、屋根下や屋根裏にも影響を及ぼします。
サビ
経年劣化で金属が徐々に錆びていきます。板金屋根やスレート屋根の鉄部でおこります。
ひび割れ
経年劣化でもろくなった屋根に力が加わることでおこります。ひび割れを放置しておくと雨漏りの原因にもなります。
色あせ
紫外線や雨などによる経年劣化でおこります。色あせにおいては、すぐに塗り替えを行わないといけないことはありませんが、そのままにしておくと気づかないうちに劣化は進行してしまいます。
剥がれ
こちらも紫外線や雨などによる経年劣化でおこります。劣化箇所に雨水などが侵入し、剥がれがおきます。また、塗料の耐用年数を超えると起こりやすくもなります。

反り返り
スレート屋根おこります。こちらも紫外線や雨などが原因です。反り返りがおきると屋根の耐久度が落ちるため、屋根がもろくなってしまいます。
劣化をそのままにしておくと…
上記のような劣化症状が出ていながら、何年も放置しているとどのようなことがおきる可能性があるのか…
外壁や屋根など外観だけでなく、建物内部にまで劣化が及び、メンテナンスが塗装だけではなくなる可能性があります。例えばひび割れから外壁の耐久度が落ち、防水効果が低下して雨漏りがおこったり、木材部分にまで腐食が及び家が傾き、外壁より中のリフォームを行わなければならなくなる…などです。
劣化が始まり、まだ大丈夫かな…とそのままにしておくと、知らない間に劣化は重症化していき、簡単なメンテナンスではすまなくなります。それだけではなく、最悪の場合家が倒壊…!なんてこともあるかもしれません。そうなると身の危険もありますよね。そうなる前にまずは、定期的に業者に健診をしてもらうのが良いかと思います。
まとめ
外壁・屋根塗装を何年も放置しておくとどうなるのか…ご理解頂けたでしょうか。様々な劣化症状が出てくると見た目が悪くなるのはもちろん、それだけではなく、家の内部にまで被害が及ぶと大変なことになりますよね。ご自身やご家族の身の危険を守るためにも、定期的なメンテナンスは必要だと思います。まずは、塗り替えが必要かどうかを業者に見てもらうと良いでしょう。自分では塗り替えが必要かどうかの判断をするのは難しいですし、誤った判断をするとそこからも危険が発生します。
当社でも健診・見積りを行っております。まずは、お気軽にご相談下さい。