外壁・屋根塗装の色選びにお悩みの方の参考に。人気色などご紹介!
外壁・屋根の塗装をお考えの方でまず気になるのが『色』をどうするか、ですよね。色で印象ががらりと変わりますし、頻繁に塗り替えるものではないので色選びはとても重要な作業です。 「みんなと同じじゃつまらないから珍しい色に」や、「今塗ってある色とは雰囲気を変えて違った色に」「気に入ってるから同じ色でいいかな」などお悩みは様々だと思います。塗り終わった後に「イメージと違ったな…やっぱり違う色に…」となる場合もあります。塗替えるとなると金額も高くなるうえに、工期も長くなります。このように後悔しないためにも、また満足いくようしっかりと色選びを行いましょう。
色の属性
まずは色選びで基本となることをご説明いたします。色には属性があります。色の属性とは、色相・明度・彩度の3つのことをいい、色の三属性といいます。簡単にいうと色が持つ3つの性質のことです。 色相とは、赤・青・黄…といった色合いの違い。明度とは、明るい⇔暗いなどの明るさの度合い。彩度とは、あざやか⇔くすんだなどの色の鮮やかさを表します。
下の図は色相環といい、色相を表したものになります。反対側にある色を補色といい、お互いを引き立てる色と言われています。 この色の三属性を知ることで業者との色打合せがスムーズに行えます。

色選びの参考
色選びにおいて様々なものを参考にするかとは思います。近隣の戸建て住宅や、住宅展示場など…。たくさん見て損をすることはありません。外壁と屋根の色の組み合わせや、ドア・サッシの色との組み合わせなど様々な建物を参考にしてみましょう。
外壁の人気色
実際に人気がある色や、その他様々な色をご紹介していきます。同じ色でも微妙に色相が違うものもたくさんあります。サンプルとしていくつかのせていくので、参考になればと思います。
ベージュ
ベージュは濃いものから薄いものまで色味の幅が広い色です。シンプルな色ですが温かみもあり優しい色合いで、街並みとの調和も合わせやすいです。シンプルなので屋根やドアなど他の箇所との色の組み合わせもしやすいですし、失敗の少ない色だと思います。



このように同じベージュでも色合いは様々です。他の色でもサンプルとしていくつかのせるので参考にされてみて下さい。
グレー
グレーも色味の幅が広いですが、人気があるのは白寄りのグレーです。グレーのメリットとして汚れが目立ちにくいことです。クールな印象を好まれる方によく選ばれ、雰囲気としては、とても落ち着いた感じになりモダンな仕上がりになります。



ホワイト
シンプルかつすっきりした印象の白。よく見かける色かとは思いますが、こちらも屋根やドアなど他の箇所との色の組み合わせもしやすいです。しかし汚れが目立つ色でもあります。定期的なお掃除など手入れが必要になってくるかもしれません。
ブラウン
こちらも落ち着きがあり、高級感のある色です。茶色も汚れが目立ちにくい色になります。濃い目の茶色だとシックでクラシックな雰囲気をだせ、上品に仕上がります。



クリーム色
ベージュより黄みがかった色がクリーム色です。ベージュよりも明るく、やわらかい印象です。可愛らしい雰囲気も出せます。
ブラック
黒はスタイリッシュでおしゃれな仕上がりになります。ただし、熱を吸収しやすいため外壁の温度を上げてしまいます。黒を選ぶ場合は遮熱・断熱材などを使用して建物内の温度が上がらないようにすると良いでしょう。黒も汚れが目立つ色にはなります。
グリーン系
自然を連想させ、リラックス効果があります。落ち着いた雰囲気で癒やしの色です。ナチュラルなイメージにされたい方におすすめです。
オレンジ系
オレンジは温かみがあり、元気な印象があります。薄いオレンジだと発色が良く仕上がりもきれいです。アットホームな雰囲気になるかと思います。

ピンク系
ピンクはかわいらしさがあり、女性に人気の色です。淡いピンクだと温かみもあり柔らかい印象です。
黄系
黄色は元気で明るい印象です。薄い黄色だと人気色になります。

青系
青はクールで爽やかな雰囲気になります。薄い青色だとおしゃれな印象です。
屋根の人気色
グレー
真っ黒よりも少し軽い印象を与えます。重たい印象を好まない方におすすめです。自然な雰囲気になります。
ブラック
屋根は紫外線がよくあたるため色あせしやすいですが、黒だと目立ちにくいです。雨染みも目立ちにくい色になります。また黒は様々な外壁の色と合わせやすい色合いで、落ち着いた印象です。
ブラウン
屋根の色としてよく使用されています。茶色と相性の良い色はたくさんあるため、他の色とも合わせやすいです。
レッド
個性を出したい方に多く選ばれます。目立つ色であり、華やかさがあり、アクセントカラーにもなります。おしゃれな雰囲気に仕上がります。



青系
外壁同様落ち着いた雰囲気をだせます。明るい青ではなく、暗めで落ち着いた色合いのネイビーがおすすめです。

グリーン系
意外にも屋根の人気色である緑。暗めの緑だと、環境や外壁に馴染みやすいです。

色選びの注意点
①思った色と違った
実際に外壁や屋根を塗り終わった後に「思ってたのと違う…」と思われる方もいるかと思います。そうならないように、壁に試し塗りをするという方法もあります。試し塗りは塗る場所全面ではなく一部分に塗ることにはなりますが、それだけでも実際に塗ってみるとイメージがつきやすいですし、何日間かで見てみて時間帯、天気などの色の見え方の違いも確認できますよね。
また、塗料によるつやの加減でも見え方は変わってきます。つやは、有り無しだけでなく、7分艶・半艶・3分艶と加減もできます。それぞれ好みに合わせたものを選びましょう。
②汚れが目立つ
どの色で塗装をしても汚れは経年劣化とともに確実につきます。その中でもやはり白・黒は汚れが目立ちやすいです。色の選択は好みにもよりますが、汚れが目立ちにくい色を選ぶことも一つの考えですよね。
③原色系の色は経年劣化で古びて見える
原色系の色だと経年劣化とともに色が薄くなっていく可能性があります。定期的なメンテナンスを行えば長くきれいな色を保つことはできます。
④周りの景観
色選択の際、周りの景観にも配慮する必要があります。色選びで個性を出すことももちろんいいのですが、周りがシンプルな外壁や屋根の色なのに、自分の家だけ派手な色だと後々ご近所トラブルにもなりかねません。主な外壁の色はシンプルな色にして、個性的な色はあまり目立たないところだけにするなど、配慮がいるかもしれません。
⑤市区町村の景観ガイドライン
④に周りの景観に配慮するとご説明しましたが、お住まいの市区町村によっては景観ガイドラインというものがある場合があります。例えば京都ではチェーン店なども景観を損なわない色に変えるなどの対応をさせられる場合があります。個人宅も例外ではありません。
外壁・屋根塗装をする際は、あらかじめお住まいの市区町村に確認をしましょう。
⑥面積効果
面積効果とは、色の大きさによって見え方が変わって見えるという視覚効果のことです。色見本などで色を見た際、濃く見えた色が実際に外壁に塗ると薄く見えるということもあります。
色見本などを参考にする際は注意をしましょう。
⑦カラーシュミレーションを使わない
今ではパソコンやスマホなどでカラーシミレーションができるようになっています。自宅を写真で撮り、外壁や屋根の色をいろいろとシミュレーションするものですが、パソコン・スマホ画面で見る色と実際に外壁などに塗った色は見え方がかなり違います。思った色と違う…となりかねないので、カラーシミュレーションはおすすめしません。
なのでやはり時間などはかかりますが、試し塗りなどをすることをおすすめします。
まとめ
自宅の外壁・屋根の色選びはとても悩むことですし簡単には決められないことだと思います。好みの色だったり周りの環境などいろいろと考慮して納得できる色を選びましょう。
気になることやご相談などどんなことでもご相談下さい。家の外観は家の顔ともいえます。一緒に後悔しない、納得できる色選びをしましょう!