コーキングの打替え目安と劣化を写真付で解説「知ってて得すること」
コーキングとは

「コーキング」とは建築物において、気密性や防水性のために施工されます。
目地の隙間をゴム状の目地材で充填してます。
一般住宅のサイディングボードやALCボードのつなぎ目として大切な役割を果たしている「コーキング」。
「コーキング」は、外壁と同じで紫外線や雨風を日常的に浴び続けることで劣化し、しだいに弾力性が失われ劣化し、ひび割れをおこします。
「コーキング」には、柔軟性をもたせる為に可塑剤(かそざい)というものが含まれていますが、その可塑剤が紫外線や雨風によって気化し、柔軟性が失われてしまい、その結果ひび割れという現象が起きてしまいます。ひび割れを放置すると、ひび割れがひどくなり破断してしまいます。
シーリング材の種類と用途は?

◆アクリル系材料
新築の建物やALCパネルに使われますが、耐久性がないため塗り替え時に使われることはありません。非常に安い。
◆ウレタン系材料
耐久性が強いが、紫外線に弱く、ほこりもつきやすい。ウレタン系のシーリング材の上から塗装して、塗膜で覆うときにウレタン系が使われます。
◆ポリウレタン系材料
弾力性に優れるが、紫外線劣化が弱いので、通常塗装して覆う。(通常よく使われる材料です)
◆シリコン系材料
耐候性、耐熱性が強いが塗料を上から塗ることができない。また目地周辺が汚れる。
◆変成シリコン系材料
耐候性、耐熱性がシリコン系に劣りますが、目地周辺の汚れに強く、塗料を上から塗ることができます。(通常よく使われる材料です)
◆油性コーキング
皮膜を形成しますが、中は固くならずやわらかい。外壁の亀裂箇所に使われます。
◆ポリサルファイド系
接着性が高い、シリコン材。金属類への使用が適さず、石地目に使われます。
打替え目安は?

コーキング打替え工事を行う際に、まだ打ち替えの必要がない場合や、早急な打ち替えが必要な場合、どちらも多く見受けられます。
なかには、訪問販売などにより指摘を受け、打ち替えの工事を行ったが、状況的には打ち替えの必要がなかったんじゃないかということを後から知った…なんていうことも耳にしたこともありました。
コーキングは3年から5年もすれば劣化が始まり、5年以降はコーキングにもヒビ割れが発生します。
コーキングを交換することを「コーキングの打ち替え」といいます。
コーキングは紫外線にあたると劣化が早まりますから、場所によって異なりますが、目安としては10年を打ち替えの目安にします。
また補修方法としては、「打ち増し(増し打ちとも呼ばれます)」という方法もあり、古いシーリング材の上から塗りつける方法ですが「増し打ち」は古いシーリングをはがさない、そのまま新しいコーキング材を塗り付ける工法ですが、コストは安いのですが、あまり長くは持ちませんから、劣化した場合は、打ち替えが基本です。
黒ズミの理由はなに?ブリードです
これはシーリングを打ち替えしてその上から塗装した場合に起こる現象になります。
外壁モルタル、外壁サイディングの両方におきます。

上の写真をご覧いただきたいのですが、打替えをしてまだそんなに間がない一般住宅の外壁です。
時間がたってない割にはコーキングのところは黒ずんでいます。
縦に打ってあるコーキングが汚れています。
コーキングの上に塗装している箇所で、コーキングの箇所だけが黒ずんでしまう。
これは【ブリード】という現象です。
シール材の中に可塑剤(かそざい)という成分が入っているためで塗り終わった後はキレイでも時間が経つとシール内部の可塑剤が、塗装面に移行しベタつき感がでてきます。
それにより汚れをひらいやすくなり、黒ずんできます。塗装の世界では汚染(おせん)と言います。
仮にこの壁の上に塗装しても時間が経てば同じ様に汚染されるのですが それを防ぐため可塑剤移行防止剤を先に塗っておきます。
打ち替え時にはブリードしにくいノンブリードタイプのシーリング材を使用するのが前提となります。
外壁塗装と同時期に工事がオススメ

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